梱包用テープカッターの改造

さて、秋も深まりましてブロッコリーの収穫もだんだんと盛り上がってきております!

安井ファームで受け入れているベトナム人実習生も今月から5人となり、戦力は拡大。実習初日から日本人もびっくりするほどよく働いてくれてます。

来年4月から新入社員も加わる予定ということで、収穫のみならず安井ファームは会社としても盛り上がってきているのを実感しております!

しかし、そうなってくると直面するのが――

 
収穫包丁が足りませーん!
 
靴箱、入れるところ無いんですけどー?

――そう、ザ・備品が足りない問題。
もちろんそれらは新たに買ってしまえば解決するっちゃあするのですが…

広報
果たしてそこに削れる経費は無いのでしょうか!?

というわけで、今回の広報見聞録は――

「安井ファームの備品を修繕し、生産性の向上と経費削減を実現する」

――ということでお送り致します!

テープカッターの修繕

まずは身近なところから。
広報課の所属元である、選果営業部。

収穫したブロッコリーを選別・出荷する業務を主体として行なっており、その性質上、衛生面が特に厳しい部門です。

安井ファームのブロッコリーは発泡スチロールの箱に20個詰めスタイル。

劣化を防ぐため、そこにさらに氷を入れてからOPPテープで封をするのですが、、、

そこで登場するのが、こちらのOPPテープカッター。

テープを装着し、箱部分とフタの境目に押し当てながら1周させることで、手軽にテープが巻けるというスグレモノ。

ところが最近、刃の切れ味が悪いと評判なので、まずはこれを直して生産性アップと参りましょう。

まずは刃の部分を分解していきます。

よく見ると、部分的に刃が反っていることがわかります。

梱包のような反復作業においては、1秒であっても縮める価値はあるので、早速修理に取り掛かりましょう。

(※1日1000ケース出荷するとして、1秒*1000回=1日あたり約16分の作業短縮)

取り出しますのは、金切りノコギリの刃。
以前、リサイクルショップのジャンクコーナーで買った憶えのある素材です。

意外にも衝撃には弱いようで、万力で挟んでハンマーで横から軽く殴ってやると簡単に折れました。

卓上グラインダーで形を少し整えて、テープカッターに装着!

これを二台のテープカッターに処置を施し、二週間ほど試験運用してみましたが、特に問題なく使用できました。

刃のキメが細かいので、刃も曲がりにくく、耐久性にも期待できそうです。

テープカッターの改造

今月の課題は意外と簡単だったなーと油断していると、選果営業部の責任者が抱えてきたのは

未開封のテープカッター…?
しかも随分とホコリをかぶっていらっしゃるようで。

選果営業部責任者
こんなんいっぱいあるわー

なんでも、その昔テープカッターが破損したことがあり、その際にまとめ買いしたは良いが、現行のものと比べて使い勝手が非常に悪く、使われることなく倉庫に眠っていたそうで、そんな兼ね合いもあって、テープカッターの替え刃もなかなか注文できずにいたようです。

そうと分かれば早急にお蔵入りを卒業させたいところですが、まずは使い勝手の悪さを検証していきましょう。

右が現行のもの、左が今回のターゲット。
現行のものに比べ、刃とテープの位置が離れているため、発泡スチロールにテープを巻こうとする際に、製品同士の間により広いスペースが必要となります。

レーン上が製品で混みあってくると、限られたスペースで梱包しなければならないため、これを普段使いするとなるとなかなかのマイナスポイント。

そして、実際手にしてみると重量に大きな差があることを感じます。

量ってみると、その差はなんと226グラム。
重量比にして現行品の167%。これは重い!!

まずは分解して、どのパーツが重いのかを探っていきます。

犯人発見。露骨なまでに重量級。
これを別の素材に置き換えてやればだいぶ軽くなるのではないでしょうか。

そんなこんなでクリアするべき課題は
「テープ装着位置変更」「軽量化」。

以上2点です。

まぁ、ついでに言うのであれば、これを私が元に戻せるかどうかも課題ですが。。。

気を取り直して、まずは適当なベニヤを切り出し、卓上グラインダーで整形し、ボール盤で穴をあけます。

いつの間にやら、この手の造形は慣れたものです。

内部パーツはいつもの廃材を削り出して、穴をあけたものにタップでネジを切って作成。

初期位置よりテープの装着位置が内側になるように配置して、全てのパーツを組み直します。

できました。
強度にやや不安は残りますが、このまま実戦に投入してみましょう。

◆◆◆

~30分後~

木の内部パーツがポッキリ。
どうやらここは軽量化を考えるよりも、素直に金属パーツにした方が良さそうです。

用意したのはこちら。

M6の40mmの高ナットが理想だったのですが、無かったので30mmの高ナットと5mmのナット2個で長さを補いました。

※改造前の内部パーツ(↑)

分解ついでに更なる軽量化を実現するため、ベニヤをPVC(ポリ塩化ビニル)に変えてみます。

今回は1mm厚のものを使用しました。

組み上げて、再度実戦チャレンジ!!

◆◆◆

~30分後~

パートさん
リュウさん、壊れました!
リュウ
やっぱりですかー!

壊れ方を見ると、外傷性のものではなく、ナットが中で外れてしまっただけのようです。

ひとまずもう一度きつく締め直してから試してみると…

◆◆◆

パートさん
リュウさん、壊れました!
 
ですよねー!

30分経たずにまたも同じ壊れ方。
と、いうことは技術的なトラブルが内部で発生しているみたいです。

◆◆◆

テープを巻こうとすると、ローラーが回転する。

ローラーが回転すると、なぜか内部のナットも一緒に回転してしまい、外れてしまう。

この辺りで改造前と変えたところといえば――

――ここしかないです、よね。

そして、この回転機構の一番内側にはゴムパッキンがあるのですが、これがもし逆回転防止装置として機能するものであると仮定すると、本来パーツ全体にかかるハズであったその逆回転防止作用が――

――3つに分けたことにより最下部のナットのみに働き、中段と上段のナットは回転の衝撃で緩む方向に回り、そのまま外れてしまったのではないでしょうか。

と、なると。。。
この問題の解決には「溶接」のスキルが必要で、すなわちそれは私には手に負えないということになります。

 
と、いうことで師匠!ひとつよろしくお願いします
穀物部責任者
ふえぇ…

困った時の師匠頼み。
稲刈シーズンが終わった途端に大工仕事が多数舞い込み、ため息ながらに仕事をしている最中にも関わらず『快諾』していただきました。

茗荷谷先輩、ありがとうございます!!

というわけで、師匠に30分で仕上げていただいたものがこちらになります。

これを組み込みまして…

再度実戦に投入したところ、今度は特に問題なく使用することができました。

☆☆☆ ミッションコンプリート ☆☆☆

さて、いろいろ中身を改造しましたが、結局重量はどうなったかといいますと…

ででーん!372グラム!
189グラムのダイエットに成功しました。

微妙に現行品より重いですが、使う分には「重い」とは感じませんし、及第点でしょう。

尚、社長のコメントですが

社長
使ってみないことにはわからない

とのことで、今回は未評価となっておりますが「なかなか良し」との言葉をいただきました。

ちなみに裏側は結構ツギハギだらけだったりします。

 
これ全部プラ板にしたらダメなん?
 
1mm厚だとちょっと薄かったみたいで、プラ板だけだとぷるんぷるんしちゃうんですよ
 
あ、ちなみにコレ

 
こっちにもまだたくさんあるから!
 
順次やらせていただきますー!!!

広報の挑戦はつづく。。。

◆◆◆

(文:広報)

※有限会社 安井ファームは主にコメとブロッコリーを生産している農業法人です。